こんにちは、ぼたんです。
学生納付特例で猶予を受けていた国民年金の追納をしてきました。
追納をするか、追納せずに投資に回すか、とても悩みました…。
【追納をする】
■メリット
・将来もらえる年金額が増える(その時の年金制度によりますが…)
・追納した分は社会保険料控除を受けられる
■デメリット
・手持ちの現金が減る
・支払った分が必ずしも回収できるとは限らない
【追納をしないで投資に回す】
■メリット
・年金を受け取る以上の利回りで資金が増える可能性がある
・(投資で失敗しなければ)手持ちの資産が減らずに済む
■デメリット
・(投資の方法によっては)生じた利益に税金がかかる
・市況によってはマイナスに転じる可能性もある
一般的に投資の利回りは3~5%と言われているようで、実際私が現在運用しているつみたてNISAその他投資の利回りを均すと、この平均の枠内に収まっています。
国民年金が現在の制度ままで運用されていれば、繰り下げ受給して80歳代くらいで支払った分の元が取れるはずですが(詳しく計算している訳ではないので、多少ブレがあるかもしれません)、今後受給額の減少や受給開始年齢の後ろ倒しが採用された場合には、元を回収するまでもっと長生きをする必要があります。
「人生100年」といえど、どれだけの人が100歳まで生きるようになっているのか…。
今回私が追納を選んだ理由としては
◎コロナ禍で投資資産の利回りがかなり下がったこと
→もう復活しましたが、いつどのタイミングでまた暴落するか分からないので不安
◎手元にお金があると、使ってしまう可能性がある
→iDecoなど決まった年齢にならないと引き落とせない商品は別として、株や投資信託は自分の好きなタイミングで現金化することが可能です。
今はある程度貯金があるのでその必要はありませんが、今後ライフイベントに合わせまとまったお金が必要になったとき、万が一これら資産に手を伸ばしてしまうと元本が減少=利益額が下がってしまう恐れがある。
◎将来一定の収入が見込めることの安心感
→手元資金を切り崩していく生活より、少しでも安定した収入が得られることの安心感があるのかなと。
正直まだ猶予を受けていた一部期間しか納付ができておらず、残り数十万円の追納があります。
手元にある程度のお金は残しておきたいので全期間納付は避けましたが、加算額がどんどん増えていく前に早めに支払いを終えたいと考えています。
そもそも、国民年金とは?
日本に住んでいる20歳から60歳未満のすべての人が加入する公的年金のことを指します。
成人年齢は18歳へ引き下げられましたが、国民年金の加入義務は変わらず20歳からとなっています。
国民年金には3種類の被保険者種別があります。
①第1号被保険者
自営業・フリーランス・学生・無職の方など
→国民年金のみ
②第2号被保険者
会社員・公務員
→国民年金と厚生年金(いわゆる2階建て)
③第3号被保険者
第2号被保険者に扶養されている20歳以上60歳未満の配偶者
※年収130円未満の人が対象
→国民年金のみ
国民年金の受給額は、20歳から60歳の40年間全期間に保険料を納付した満額が決められており、加入年数や保険料免除・未納期間に応じて減額され、国民年金を納付した期間で決まります。
ただし、受け取る年金の種類にもよりますが「保険料納付期間+免除期間が10年以上」など多少の受給条件がありますので、ちょこっと支払っていたから将来お小遣い程度は…なんて考えている方は要注意です。
学生納付特例制度とは?
前述のとおり、国民年金の加入は20歳からとなります。
20歳といえば、大学へ進学した人であれば在学中の期間にあたります。
いくらアルバイトを頑張っていたとしても、月々1万5千円ほどの年金を支払い続けるのは少し重たいかなと感じます。
そこで「学生納付特例制度」を利用することで、学生時代の間の保険料納付が免除できます。
ただし、あくまでも「今は支払いをしなくてもいいよ」という猶予制度であって、支払いの義務自体は発生しているため、「年金未納」という扱いであることに注意です。
未納期間分の追納をしなかった場合、当然に将来もらえる年金額が減少してしまいます。
この猶予期間の追納についてですが、猶予を受けたときから10年以内での追納が必要となります。
10年を過ぎてしまうと追納ができなくなりますので、タイミング要注意です。
しかもこれに関しては特に年金事務所などから督促も来ないため、自分で気づいて自分で手続きをする必要があります。
また、この特例制度を受けてから3年目以降に追納する場合は、経過期間に応じて納付額に加算額が上乗せされます。
10年の追納期間はあれど、納付時期が遅くなるほど保険料支払い額が増えていくことになりますので、追納をご検討中の方はなるべく早めにお支払いいただくことをオススメします。
追納の手続き方法は?
お近くの年金事務所で追納の手続きを行うことができます。
私は
・マイナンバーカード(身分証明書)
・年金手帳(申請時に番号が必要となります)
を持って手続きへ行きました。
年金事務所は内容によって窓口がいくつか分かれているようでしたが、私の近所の年金事務所では入口すぐに案内カウンターがあり、そこで「追納をしたい」と申し出ると、すぐに対象の窓口を案内してくれました。
窓口では猶予期間および必要支払い金額の確認を受け、申請書を記入し終了。
支払いに必要な書面は手続きから1か月以内をメドに自宅へ郵送されるので、そちらを持って銀行や郵便局、コンビニで支払いの手続きをします。
猶予期間の支払い方法はいくつか選択することができ、支払書は1か月毎/3か月毎/6か月毎…など、支払い計画に応じ柔軟に対応することができます。
私は20歳から1年分程度はまとめて支払うことができそうだったので、6か月分まとめての支払書を作成いただき、以降の分は手元資金の様子を見ながら少しずつ支払いをしたかったため、1か月分毎で送ってもらいました。
ただし、今回手続きした支払書の有効期限は翌年5月31日までとなっており、この期間中にすべての支払いができなかった場合は、再度自ら年金事務所へ連絡して新しい支払書を送ってもらう必要があります。
この期限については、先述した「経過期間による納付額の加算」が影響しており、5月を過ぎると経過分の加算が行われるため支払額に変更が生じます。これにより新たな支払書を作成する必要があるのです。
猶予を受けていた全期間分の支払書を送ってもらいましたが、たぶん全期間分の追納は叶わなそうなのでまた来年以降で地道に支払っていきます…。
国民年金の追納は本当に意見が分かれるところかと思いますので、ご自身の将来設計に合わせて柔軟にお選びいただけたら良いのかなと思います。
自分が何歳まで生きるか、世界市場がどうなっていくのか、日本の公的制度がどうなっていくのか…これまでの傾向は分析できても、将来を確実に予想することなんて誰にもできないのですから。
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