『空の中』 有川浩 著

読書

 

こんにちは、ぼたんです。

 

 

私は小学生の頃から本の虫で、ずーっと変わることなく「将来は壁一面本に囲まれた書斎部屋をつくる」という夢を持っています。

 

高校生でアルバイトを始めると、バイト代の大半(数万円単位…)を毎月書籍代にあて、一時数百冊の本が積まれていました(笑)

もちろん部屋の床面積にも限りがあり、大学生・社会人と本を読む機会も減り、かなり厳選して半数以上の本を一度手放すことに…。

 

そんな私が読んできたおすすめ本を、改めて読み直していきながら少しずつご紹介させてください。

 

 

 

 

 

第一弾となる本日ご紹介する作品は、有川浩(※現在は「有川ひろ」へ改名)さんの『空の中』。

 

有川さん初期作品の「自衛隊三部作」のうち第2作目にあたる作品。(1作目じゃないんかい!笑)

 

 

 

有川さんといえば、自分にとっては「自衛隊」「恋愛」「高知」なイメージ。

 

ドはまりして、高校時代のバイブルだった『図書館戦争』シリーズ。推しはもちろん堂上教官。

今回ご紹介する『空の中』を含めた自衛隊三部作、『クジラの彼』、『ラブコメ今昔』が有川さん作品の中でも自衛隊のキャラクターが出てくるお話になっていて、どの作品のキャラクターも本当に魅力的で内容も面白くて、普段接する機会がないご職業の皆様ですがおかげ様で一方的に好意を寄せています。笑

 

 

有川さんはほぼ全ての作品が恋愛小説の一面を持っており、自衛隊のキャラクターが出てくる作品は特にその職業柄のイメージなのか、そういう面で不器用なキャラクターが多くて、でもその不器用さを理解して包み込むお相手がいて、どのキャラクターもストーリーも本当に素敵でキュンキュンが止まらない!!

しかも一作品一カップルとは限らず、いくつかの恋愛模様が平行して書かれているからキュンキュンが倍増!

 

 

『クジラの彼』は短編小説集なのですが、自衛隊三部作のスピンオフ作品も書かれており、こうやってタイトルを越えて他作品の続きを見られる仕掛けも面白いなあと思います。

 

 

あとは有川さんのご出身が高知県というのもあってか、今回の『空の中』も然り、別作品で『県庁おもてなし課』なども高知舞台の作品になっています。方言での会話とかがそのローカル感をよく感じさせてくれ、おもてなし課を読むと高知に行きたい欲が止まらなくなります。笑

 

 

 

 

逸れた話が長くなってしまいました。初回なのでご容赦ください。

 

『空の中』は民間の航空機開発途中における事故の話から始まります。

 

実証試験で通常の航空機であまり飛ぶことのない高度2万メートルに到達しようとすると、突然航空機が爆発。

同じ場所で行われた2回目の試験飛行でも、同様に突然の爆発。

高度2万メートルに潜む秘密。未知の生物との出会い。

 

 

 

途中まで話に沿って色々書いていたのですが、あまりに長くなりそうだったので一度消します。読み始めると止まらず連日夜更かししてしまったテンションで、うまく話をまとめられる気がしなかったので。

 

 

先の事故で生き残ったパイロット自衛官女子の光稀と、航空機事故の原因調査がきっかけで光稀のいる駐屯地へ通うこととなった「高巳」。とりあえずこの2人のペアはニヤニヤが止まらない。

 

光稀の強気でまっすぐで不器用な感じと、高巳が光稀をよく理解し、時に手のひらで転がすような(笑)、そしてそれに怒るけど結局踊らさせる光稀の掛け合いが、今思い出しニヤニヤしているほど。

 

 

最後、事故調査が一段落し基地を離れることになった高巳と光稀のお別れのシーンでは、これまで仕事の絡みもあってかなかなかクリティカルに進展しなかった二人の仲がぎゅっと近づくのがもう…!

それを周りでヤジる他自衛官の皆様には、何かジブリキャラを彷彿とさせるようなやんちゃさを感じ、そういう仲間の雰囲気を感じられるのもまたいいなって。

 

 

 

空の中は主に2つの場所が舞台となっていて、それぞれの場所でストーリーが進み、後でそれらが絡み合うのですが、うち一つが光稀と高巳がいる岐阜基地。もう一つの舞台が高校生の「瞬」と「佳江」がいる高知。

 

 

 

有川さんは、大人のほほえましい恋愛模様ももちろん、学生の思春期独特の複雑だけど甘酸っぱいような、そんな繊細な恋愛模様を描くのも本当に上手で。

 

航空機事故で父を亡くし、その事故の原因である未知の生命物体との交流の中で悩みの穴から抜け出せなくなっていく瞬と、それに気づき心配するも上手く瞬を諭すことができず、それでも最後まで瞬を助けようと一生懸命な佳江の、遠回りしながらもゆっくりとお互いの大切さに気付き心を近づけていく感じもぐっときます。

 

 

でもやっぱりMVPは「宮じい」。高知で漁師をしているおじいさんなのですが、宮じいの安定感がすごい。話す内容のひとつひとつが心に染みる。今回は宮じいによって日本が救われたといっても過言ではない。(過言)

高知の方言で語られる、忖度とか社交辞令とかがないまっすぐな宮じいの語りが心地いい。

 

 

 

各キャラクターの微妙な心情描写とか、セリフの言い回しからも各々の特徴がしっかり出ていて、本当に自分が会ったことがあるような錯覚すら覚えるほど本の世界に没入できちゃう。

 

正直、この未知の生命体とかファンタジーというかSFの要素が入っていて、さすがに受け付けないかな…とも思ったけど、この未知の生命体のキャラクターもなかなかに面白くていい味出しています。

 

 

 

 

 

本当は、部屋の断捨離を進める中で、再度読んでここで感想を乗せた本は一度ちょっと手放していこうと思っていたのですが、やっぱり無理ですね!笑

何度でも読み返したい本たちを残していたから、またいつでも読み返せるようにそばに置いておきたい。

本は私にとって生きるエネルギーだから。

 

 

 

 

本のレビューとしては、全然内容を伝えられなくて本当に申し訳ないです…。

キュンキュン不足、恋愛小説が好きな方は、≪有川浩さん≫本当に本当におすすめです。

 

 

ちょうどこれからの季節、『植物図鑑』とかもいいかも。LDHの岩ちゃんが実写映画で主演をしていたりなので、映画の方でも。のんびりと柔らかいキュン小説で、これを読むとお散歩に行きたくなって、ちょっと丁寧に生活したくなります。

 

そしてまだの方はぜひ『図書館戦争』シリーズを読んでみてほしい!!

私はこの本を常に感じていたくて、家に必ずカモミールティーを欠かしません。(読み進めていくと分かります笑)

 

 

 

 

本は読み始めると生活に影響が出るので距離を取っていたのですが、やっぱりダメでした。

夜更かししちゃって生活リズムは崩れるし、週5フル勤務しながらwebスクール通っているのですが、ただでさえ遅れていた勉強がさらに遅れてしまいました。(本当はブログも書いている場合ではない)

 

 

 

でもコツコツ頑張っていた毎日に彩りを添えてもらったので、またちょっと頑張ろう!

 

 

 

 

 

ぼたん🌸

 

 

 

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