こんにちは、ぼたんです。
X(旧Twitter)で色々な読書垢さんがつぶやいているのを見て、ずっと気になっていた一冊。
普通に読み始めて、普通に物語を楽しんで、最後の衝撃…。
もうこれは狂気としか思えない…。
あらすじ
大御所ミステリ作家・宮内彰吾の愛人の子として生まれた燈馬。
一度も顔を合わせたことのない父親の死後、宮内が晩年執筆していたものの未刊だというある小説を探すよう依頼を受ける。
悩んだ末に幻の小説探しを始める燈馬。
父の生前の姿を追いかけ、友人知人から会ったことのない父の色々な話を聞き、人となりを知っていく。
果たしてその小説は何をテーマに誰に向けて書かれたものだったのか。
真相が明かされるとき、きっとこれまでの全ページを見直したくなる。
感想
「ネタバレ厳禁」と言われる意味がとてもよくわかります…。
これは純粋に楽しみにして読み始めて、自分も推理しながら読み進めて、最後に裏切られてほしい。(いい意味で)
…裏切られてはいないか。
むしろ想像以上というべきか。
私は全然違和感もなく、燈馬が遺稿探しをすることによって父親について理解を深め、父子愛をテーマにした一冊なのかと思いながら純粋に物語を楽しんでいました。
それもそうなんですが、オチはまあまあ狂気。
グロさとか気味悪さとかではなくて、作者の好奇心というか探求心というか、ここまでやるのか…という。
これまでに類を見ない一冊で、驚嘆と同時に本当に面白いなと感じました。
まさに唯一無二の小説。よくこんなのを思いついて実行したなあ…としみじみ。
ネタバレができないとなると、こちらもなかなかもどかしいですね!笑
書いているうちにどんどんネタバレに近づいていきそうなので、下手に口を滑らせる前に筆を置きたいと思います。
ぼたん🌸
コメント