『最高の体調』鈴木祐 著

読書

 

こんにちは、ぼたんです。

 

 

ここ最近で一番大きな衝撃を受けたのがこちら、『最高の体調』

 

メンタリストDaiGoさんが「僕が日本で、一番尊敬する人の本です」と紹介したことで話題になりました。

 

 

 

 

「文明病」という言葉を、皆さまご存じでしょうか。

ひとことで言えば、文明の発達に人間の体の進化が追いつかないことで様々な不調が現れる、といったところでしょうか。

 

 

現在の人類の基礎が形作られたのは約680~700万年前のこと。

そして今から約1~2万年前に石器時代から農耕生活へ移り変わりました。

 

少なくとも600万年にわたり、私たち人間は動物を狩り、木の実などを集めて暮らす狩猟採集生活を続けてきており、人類の身体はこの古代環境での生活に適したつくりをしています。

 

 

そんな人類を取り巻く環境は近年大きく発達・変化しました。

これにより元々の身体のつくりが新しい生活環境に慣れず「文明病」という不調として現れた。

 

 

 

古代と現代のミスマッチが起きる3つのパターンがこちら。

 

①多すぎる

古代に少なかったものが、現代では豊富すぎる。

例)カロリー、アルコール、乳製品、満腹感、人生の価値観…

 

例えばカロリー。

600万年の歴史の中で、人類はカロリーが足りない環境に適応するために進化してきたため、脳と体は「低カロリー」に上手く対応できても「高カロリー」を処理できない

→余ったエネルギーが皮下脂肪や内臓脂肪として貯蓄されてしまう(=メタボ)

 

 

 

②少なすぎる

古代に豊富だったものが、現代では少なすぎる。

例)睡眠、運動、空腹感、深いコミュニケーション、他者貢献…

 

 

 

③新しすぎる

古代に存在していなかったが、近代になって現れた。

例)トランス脂肪酸、孤独、加工食品、ネット、化学物質…

 

トランス脂肪酸は人工の油。

人体にとって「新しすぎる」せいで肝臓がパニックを起こし、悪玉コレステロールを作ってしまう。

 

 

 

 

 

…ここまではほんの一部で、その他にも不安・腸・環境・価値観など、たくさんのキーワードについて各種研究結果などを用いながら分かりやすく説明されています。

 

 

うつ病、慢性的な疲労、肥満…これら文明病を完全に取り除くことは難しいですが、この進化のミスマッチを理解することでそれらの原因と考えられる要素を遺伝に沿うよう修正することで、今よりも元気な生活を取り戻す。

 

 

 

それじゃあ体のシステムに合わせて、動物を狩り、山で植物を集めて、自然に戻って生活をしよう!

 

…なんてそんなことはもうできないですからね。

 

 

 

久しぶりに本を読んで思わず「う~ん」と唸ってしまうほど、本当に面白くて始終なるほど…と思えた一冊です。

 

 

古代と現代の比較という点で、アフリカ等の狩猟採集生活を続ける民族の研究が事例として出てくるのですが、同じ人間なのに生活環境が違うだけで価値観とか考え方とか、こんなにも変わるものなんだと驚きです。

(どちらが優れているという話ではなく、環境の持つ影響力への恐怖のような意味で)

 

 

 

 

本著を読んで、さっそくいくつか新しい習慣を始めてみたり、自分について考え直したりと生活に取り入れています。

 

 

本当にこれは一家に一冊常備しておきたいほどの有用な一冊です。

 

 

 

 

ぼたん🌸

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